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箱田 照幸
放射線と産業, (106), p.4 - 8, 2005/06
大気汚染防止法の改正に伴い、揮発性有機化合物(VOC)であるトルエン,キシレンや塩化メチレンなどの塗料溶剤類の大気環境中への排出基準濃度が新たに設けられようとしている。この規制の結果、VOC量の取扱量の多い事業者にとっては、大流量換気ガス中の低濃度のVOCの処理が必要となる。そこで、本稿では、このようなガス処理条件に適している電子ビーム照射技術の全般について述べる。また、これとともに環境保全プロセス研究グループで現在、開発を行っている、照射によりVOCから生成する粒子状有機物を照射場で帯電させ、かつ電場で捕集除去する技術についてキシレンを例として紹介する。
廣田 耕一; 箱田 照幸; 橋本 昭司
Air Pollution 9 (Advances in Air Pollution Vol.10) 2001, p.439 - 446, 2001/00
脂肪族(四塩化炭素,酢酸ブチル,クロロエテン)及び芳香族系(ベンゼン,キシレン,クロロベンゼン)揮発性有機化合物に電子ビーム照射し、その分解挙動について調べた。その結果、芳香族系の場合照射分解率の大きさはOHラジカルとの速度定数の大小関係と一致したことから、芳香族系の化合物はOHラジカルとの反応により分解することがわかった。また、照射による主なガス状生成物はカルボン酸であるほか、粒子状の物質を生成することがわかった。これに対して脂肪族化合物は、例えば四塩化炭素はe及びO、酢酸ブチルはOH、クロロエテンはClによる連鎖反応など化学構造により分解に関与する活性種が異なることを明らかにした。照射では粒子状物質はほとんど生成せず、CO、COやホスゲンなどのガス状物質が観察された。
C.Wu*; 広田 耕一; 箱田 照幸; 橋本 昭司
エアロゾル研究, 12(2), p.115 - 123, 1997/00
ガス状キシレンの分解並びにエアロゾル化への放射線照射効果の研究を行った。放射線としては電子ビームを主として用い、比較のためのガンマ線照射試験も行った。電子ビームによるキシレンの分解効果はガンマ線の場合の約70%であった。また、10kGy照射時における分解キシレンに対するエアロゾルとガス状生成物の生成化は電子ビーム照射では、それぞれ、55%、45%、ガンマ線照射では64%、36%であった。
広田 耕一; H.Maetzing*; H.-R.Paur*
JAERI-Conf 95-003, 0, p.615 - 619, 1995/03
およそ100mgC/Nmのガス状キシレンに、0-10kGyの範囲で電子線照射を行った。照射実験にはKfKのAGATE-IIプラントの電子線加速器を使用した。その結果、10kGyの吸収線量で約90%の除去率を得ることが出来た他、除去されたキシレンのおよそ50%が、吸収線量に関係なく、エアロゾルになることが分った。除去されたキシレンの残りの50%は、ガス状のカルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸及び酪酸)となることも判った。さらに、照射前後のマスバランスをmgC/Nmを単位としてとったところ、9515%の値をすべての実験において得ることが出来た。
広田 耕一; H.Maetzing*; H.-R.Paur*; K.Woletz*
Radiation Physics and Chemistry, 45(4), p.649 - 655, 1995/00
被引用回数:46 パーセンタイル:96.08(Chemistry, Physical)0-10kGyの範囲で、ブチルアセテイト及びキシレンの電子線照射を行った。ガス状生成物は、FT-IR及びイオンクロマトグラフィーにより定性・定量を行い、その結果、ギ酸酢酸、プロピオン酸そして酪酸が双方から観察された。また、キシレン照射の場合、エアロゾルの生成が見られ、元素分析の結果、CHON(10kGy)なる化合物であることが分った。除去率に関しては、100mgC/Nmのブチルアセテイト及びキシレンに対して10kGy照射でそれぞれおよそ65%、90%の値が得られた。この他、マスバランス(mgC/Nm)についても検討を行い、いずれの実験においても80%以上の値が得られた。
広田 耕一; K.Woletz*; H.-R.Paur*; H.Moetzing*
Radiation Physics and Chemistry, 46(4-6), p.1093 - 1097, 1995/00
被引用回数:17 パーセンタイル:82.2(Chemistry, Physical)KfKのAGATEII(パイロットプラント、550eVの電子線加速器を備える)を用いて、1000Nm/hの空気中でおよそ100mgC/Nmのブチルアセテイト及びキシレンに0~10kGyの電子線照射を行い、それら化合物の除去率及び生成物について検討を行った。FID及びGCで除去率を測定した結果、キシレンで90%(10kGy)の値が得られたが、これはブチルアセテイトのおよそ2倍の値となった。生成物として3種の物質、有機酸、エアロゾル及び無機生成物(副生成物)が観察された。キシレン照射の場合のみ見られたエアロゾルは、10kGyでCHONなる化合物であることが分った。その他、マスバランス(mgC/Nm)についても検討し、その結果いづれの実験においても9515%の値を得ることが出来た。
H.Maetzing*; 広田 耕一; W.Baumann*; H.-R.Paur*
Proc. of Projekt Europaeisches Forschungszentrum fuer Ma$beta$nahmen zur Luftreinhaltung; KfK-PEF117, 0, p.403 - 412, 1994/00
有機溶剤の電子線による分解メカニズムを明らかにするため、代表的な有機溶剤であるブチルアセテイト及びキシレンに電子線照射を行った。その結果、キシレンの場合のみエアロゾルの生成が見られた他、ガス状生成物としてギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、CO及びCOが双方の照射より得られた。また、モデル計算によりブチルアセテイトの分解メカニズムを解明した。さらに、本報告では、移動型プラント、AGATE-Mについても言及する。
石森 富太郎*; 木村 幹*; 中村 永子*; 吾勝 常勲; 小船 敏子
日本原子力学会誌, 5(8), p.633 - 639, 1963/00
抄録なし